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ラジオの時代の人が逝く

昨日、白石冬実さんが亡くなった。
82歳だったらしい。
いつも、ナッチャコパックでは、「28歳」で通していたちゃこちゃん。
最期まで2と8にこだわったのかな。

中学から高校にかけて、暗がりで布団にくるまり、他の家族に気づかれないように
ナッチャコパックを聴いていた。
TBSラジオの深夜放送パックインミュージックで、
野沢那智と白石冬実が担当していたのがナッチャコパックである。
アニメの声優も好きだったけど、深夜放送では少し背伸びして、大人になったような気分にさせてもらった。

一度、私の投稿を読んでもらったことがあった。
それも、かなり長い投稿を、丁寧に、二人で突っ込みながら読んでくれた。
お題は「悪魔が来たりて笛を吹く」。
当時、映画化されて話題になっていたため、そういうお題になったのだと記憶している。

私の投稿は、郵便局のバイトのこと。
年賀状の仕分けをしていると、
一定時間ごとに笛が「ピーッ」と鳴って休憩するという、
高校生のアルバイト経験を面白おかしく、とほほ感満載で綴った投稿だった。

よくもまあ、ひとつの投稿をあれこれ盛り上げてくれるもんだと、
蒲団の中で、声を殺して笑いこけた。
ほんと、好きだったなぁ、ナッチャコパック。

ラジオドラマ「ロロ・ジョングランの歌声」
の最終回を聴いていて、それでこの訃報を知ったから、
何だか、更にラジオに対して感慨深いものがあった。

あの時、深夜放送を聴いていた少女は、
ラジオドラマの原作を書きました、と、
天国のちゃこちゃんに、そっと祈りをささげます。


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「ロロ・ジョングランの歌声」@レディオ・ガガ [日記]

映画ボヘミアン・ラプソディーでブーム再来のクイーン。
彼らの楽曲の中に、Radio Ga Gaがある。

映像の時代になったけれど、今もラジオを愛する人がいる、
と歌っている。

私の書いた「ロロ・ジョングランの歌声」がラジオドラマになる。
NHKFMで、3月25日午後9時15分から9時30分まで、5夜連続。
おお、この時代にラジオドラマかよっ!と思うこともある。
でも、ラジオドラマだから実現できたのだろう。

実は、10年近く前に「「ロロ・ジョングランの歌声」をテレビドラマにしたい」
と連絡してきた人がいた。
NHKの映像ディレクターで、インドネシアに何か深いこだわりを持っているようだった。
インドネシアを舞台にしたドラマを作りたいと思っている時、私の小説に出逢ったのだという。
残念ながら、海外ロケには予算が掛かり過ぎるし、
企画検討中に起こった東北大震災もあって、ドラマ化企画は消えていった。

だから、「ラジオドラマでもいいですか?」とそのNHKディレクターから連絡が来た時、
びっくりした。「ロロ・ジョングランの歌声」を覚えていてくれたことが驚きで、
とにかく、思い出してくれたんだってことが嬉しかった。
自費で東チモールに取材に行ってきたというし、彼の執念に感服である。
今回の配役は、テレビドラマ制作で培ってきた人脈を活かしたものなのだろう。
本当に、感謝、感謝である。

今日になって、録音が届き、はじめて聴いた。

すっごく面白い!

物語の構成も展開も、ラジオドラマになっている。
俳優陣もとってもいいし、音響も……感涙。

是非、聴いて下さい。
以下のインターネットからも聴くことが出来ます。

ロロ・ジョングランの歌声

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22年ぶりのポーランドから [日記]

最初は、ハッキングメッセージかと思った。
日本語でも英語でもない言語で、休眠状態のブログにメッセージを送る人がいるなんて、
即削除か、無視か……。
でも、ひとつだけ気になったのは、Koninという単語。
もしかして、これはポーランド語?
そして、数字の1997。
Konin in 1997
私が仕事をしていた時期と重なる。

今は便利である。
google翻訳機に掛けてみた。

Pozdrawiam serdecznie z Polski. Zapewne była Pani w 1997 roku w Polsce, w mieście Konin i wtedy poznaliśmy się - Pani, moja żona Aleksandra i ja. Jeśli nie, jeśli to pomyłka, to najmocniej przepraszam

Best wishes from Poland. Probably you were in 1997 in Poland, in the city of Konin, and then we met - you, my wife Aleksandra and me. If not, if it's a mistake, then I'm sorry

ポーランドからの願い事。おそらくあなたは1997年にポーランドのKonin市にいました、そして私たちは会いました - あなた、私の妻Aleksandraと私。そうでなければ、それが間違いであれば、その後、残念です

おおおおお!

やっぱり、そうだ。
私の名前を検索してみたらヒットしたのだろう。
驚きである。
1997年にはFacebookもなく、e-mailも普及し始めたばかりだった。
ポーランドはまだ自由経済圏に加わったばかりの混乱期で、
私たちの別れは一生の別れのようで、みんな抱き合って泣いた。

それが22年後、メッセージをくれるなんて。

科学にありがとう。
そして、Jackにありがとう。

写真は当時の開発調査メンバー。

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渡辺大地さんとの出逢い [杉並区]

自転車でコーナーを回って、新しい店に気が付いた。
ガラス張りの前にキャンバスが立てられ、ボイストレーニングスクールとある。

校長先生は柴犬。
先生は渡辺大地さん。

作曲家の平尾昌晃氏を師事し、その音楽学校で講師を長年務めてきた。
恩師が亡くなって、音楽学校を閉めるという話があったため、
杉並区にスクールを開校することにした。

「でも、結局前の学校も継続することになったんです。
だから行ったり来たりです(苦笑)」

よどみなく話す声が、何とも癒される。
ふわーっと安心感に包まれるようで心地いい。

「セシオン杉並ホールで歌って頂けませんか?」

唐突に訊いてみると、ノリのよいお兄さんは、

「いいですよ。地元に根付いた活動をしたいと思っていたところです」

と快諾してくれた。
大人塾まつり2018では、なんと、
地下の音楽室で無料ボイトレ教室も開いてくれる。

プロの指導で声を出してみたい人、是非、大人塾まつりに来てください。


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アイリッシュ音楽@HAM [杉並区]



ゲームの「ファイナルファンタジー」で聴き馴染みがあるかもしれない。
若者たちの間で、アイリッシュ音楽が最近話題になっている。
いや、若者でなくても、なんとも心地よい音楽に、
興味を持つ人が増えている。

HAMの奏でるアイリッシュ音楽は、
癒されて、心躍って、体をスイングさせたくなる。
やっぱり生で聴きたいよね。
3人の演奏の腕はぴかイチですよ。

5月19日(土)セシオン杉並ホールで演奏します。
入場無料です。
午前中はパックンマックンの講演会。
館内では大人塾まつりが開催されています。
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harmoniousのソロ楽曲 [杉並区]



井の頭フォーキーズは高円寺に事務所を置く人気バンドだった。
J-comに出演したり、ラジオ番組を担当したり、CMソングを作ったり、
勢いのあるバンドは快進撃を続けた。
でも、30歳を前に、バンドメンバーにも変化が現れる。

4人メンバーのバンドは解散……。
残ったふたりで作ったharmoniousは、
コーラスの美しいデュオだったが、
昨年5月13日のラストライブを最後に、
いつも司のボーカルに声を重ねていた斎藤佑樹が脱退した。

でも、ふたりとも音楽をやめるわけではない。
ひとときの別れは10年やって来たことに一呼吸置いて、
また新たに歩き出すための儀式のようなものだ。

5月19日の大人塾まつり2018年に出演する斎藤司は、
これから未来に向けてどんな歌を歌って行くのだろうか。
様々な思いを抱きながら、円熟した歌声が、
きっと観客の胸をきゅん……とさせてくれる。



harmoniousのオフィシャルWEB

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チラシも自作で予算圧縮! [杉並区]

まったく、私はいつもお金の心配をしている。
仕方ないさ、経済屋さんだからね。

途上国支援をしている女性って、
どちらかというと、人権とか教育とか、貧困撲滅に興味があって、
理念が先に立つタイプが多い。
でも、私が勉強したのは経済学(学士)と経営学(修士)で、
どうやってお金を回していくかという学問である。
正直なところ、国際協力の現場では、経営学を学んだ人はあまり見かけない。
給料安いからね……(苦笑)

ただ、私が思うに、教育にも、貧困撲滅にも、
やっぱりお金が必要で、
必要ですと訴えたところで天から降ってくるわけでもなし、
知恵を絞って工面して行くしかないのである。

人もお金もない中で、何もかも抱え込んで八方ふさがり……。
発展途上国では、トラブルに見舞われても、何とか自力で乗り越えるしかない。
あれもこれも、全部自分でやんなきゃ物事進まない、
……みたいなことは多々あった。うるうる。

で、必然的にチラシも自分で作成することになる。

ODAの農村開発案件や、地方電化や、あれこれ。
周辺に告知したり、広報したりも必要で、
仕方なく最低限のイラストレーターの使い方も覚えた。
(社会経済専門家なのに!)

ホールイベントでも本当はプロのデザイナーさんにお願いしたかったのだが、
なんせ予算がないもので……
私が作りました(爆)。

頑張って配りまーす。

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どうやって報いるか [杉並区]

予算が足りないのには慣れている。

というか、発展途上国はいつも予算がない。
農村開発では、シードマネーさえあれば利益を出せるのに、
といったケースがほとんどである。
シードマネー……お金の種……って面白い言い方だなと思うけど、
結局、投資できるだけの余裕金がある人が、
ビジネスチャンスに対してさらにチャンスを得ることができるということだ。
もちろん、リスクを取って投資するんだが。

さて、公共イベントはビジネスではない。
儲かろうとは初めから思っていない。
でも、赤字は避けたい。
そして、力を貸してくれる人たちに、
労力に見合う程度の見返りを得てもらいたい。

私は思案した。

世の中にはいくつかの資金調達方法がある。

地域イベントで最も一般的なのは、スポンサーを見つけること。
会場で配る印刷物に店舗の宣伝を入れるのを交換条件にいくらかの寄付を募る。
だが、これには実績が必要だ。
集客数がある程度見込めないと、たとえ1000円でも出してはくれないだろう。

最近はやっているのが、クラウドファンディング。
自分たちの企画をWEB上に公開して、目標額を指定し、
実施したいから寄付してほしいと訴える。
やってみたい気もする。
でも、やるならもっと早い段階で準備しないといけなかった。
これからでは無理。

助成金を申請するという手もある。
地域活動に対する支援をしている助成金を申請し、
出演者や照明・音響に対する人材にお金を回す。
これも、当たって砕けろ、的な試みで、申請が通らなかったらゼロ。

それでも、一応助成金を申請してみることにした。
結果がわかるのは5月末なので、落選したときは私がコストを被ることになる。
でも、何もしないよりはマシである。
助成金というのは、申請した本人の労賃は含まれない。
運営主体は一円ももらえない。
でも、外部から応援をお願いした場合、
例えば、講師を呼ぶとか、演奏をしてもらうとか、音響・照明を頼むとか、
運営メンバーではできないことを外部に頼む場合のコストは申請できる。
これが当選すれば、少なくともミュージシャンと音響・照明にはお金を出してあげられる。

落選したら、自腹。
いくら出すことになるのかな、と思う。
仕事しなきゃなぁ、と思う。

私は考えをめぐらした。
例えば10万円で海外旅行に行くとする。
自分のために使ったお金は楽しい。
のんびり過ごして、贅沢して、確かに楽しい。
でも、このイベントに10万円出すことになったとして、
それはそれで、いいのかなぁと思う。
私は楽しんだ、と自分で自分に暗示をかける。
こんな楽しみ方は、他にはない、と言い聞かせる。
私がミュージシャンを呼んで、それで多くの人が楽しんでくれるなら、
リゾート地に遊びに行って海岸でのんびりするよりも価値がある……かもしれない(苦笑)。

私は経済小説を書いているけど、
金儲けとは程遠いことばかりに興味を持つ。
経済に興味はあるけれど、
コストを抑えてどうやって人生を楽しむか、
ということがテーマだったりする。

私が協力してくれるミュージシャンに対して報いるとしたら、
一生懸命宣伝して、一人でも多くのお客さんを呼んで、
彼らの演奏を心置きなく発表できる環境を作ること。

どうか、観客が大勢来てくれますように。

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ギター一本で上京 [杉並区]

その日、私たちはセシオン杉並で待ちあわせた。
少し遅れます、とメッセが入っていたのに、
約束時間よりも早く、彼はソファーに座って待っていた。

「電車の乗り継ぎがうまく行ったので早く着いちゃいました」

立ち上がって挨拶をすると、満面の笑顔でそう言った。

茶色い髪の、痩せ型の青年。
ギターを大切そうに抱えてきた。

彼はどうしても音楽が好きで、
学校にいた時も好きで、
働き始めてからも好きで、
愛知県の地元から、徐々に東海地区をライブして回るようになって、
終いには、意を決して東京にやって来た。

「東京ってどう?」と訊いてみた。
彼は、ちょっと答えにくそうに、
「冷たい……かな」
と俯いたが、すぐに笑顔を取り戻し、
「でも、面白い人がたくさんいるし、刺激的で、楽しいです」
と胸を張った。

苦労してるんだろうなぁ。
母心が痛む。

同郷の友人が東高円寺に住んでいたので、
よく高円寺で路上ライブをやったらしい。
美術を志していたその友人は、
訳あって故郷に帰ってしまったが、
彼のためにプロモーション写真を撮ってくれた。
カラフルな絵の具に彩られた笑顔が、
友情の証なのだろうな。

私がイベントの主旨を説明すると、
「はい、大丈夫です。こういうステージで歌うことが出来るのは有難いです」
と、快諾してくれた。

高円寺地区には、こうした若者が大勢やってくる。
地方出身で、何か夢があって、
好きなことをしながら暮らしたいと頑張っている。
吉田拓郎とか、忌野清志郎も、高円寺あたりで夢を熱く語っていた。

地方出身の若者をゆるーく受け入れる商店街。
再開発されない古びた街なのに、
こうして今も若者が集まるのは、
故郷のなつかしさが漂っているからかもしれない。

彼に会って、イベントのテーマが固まった。

東京は、地方出身者の作った都である。
常に異文化を受け入れて、それが刺激となって新しい芸術が生まれて来る。
ゲストは地方出身者で東京で頑張るミュージシャンにしよう。
杉並区は小さな区だけど、既存の住民だけで縮こまっていてはいけない。
新しい風をもたらしてくれる若者の声を聴こう。
きっと、いいステージになる、と私は思った。

KUNIさんのホームページはこちら


写真:KUNI

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音楽家を集めよう [杉並区]

さて、どんな音楽家を集めればいいのか。

私は杉並区周辺のミュージシャンに詳しい「一般社団法人すぎ△み文〇協会」の方に問い合わせた。

Kさんは仕事帰りにファミレスにやって来た。
なかなか存在感のある男性で、たぶん私と同年代かな。
曰く、「数年前から高円寺などの路上で歌っている若者に話しかけるようになり、
それからライブハウスにも足しげく通ううようになった」
らしい。

地道に音楽活動をしている若者たちを、もっと大勢の人に知ってもらいたい。
音楽のある町を継続するためにミュージシャンを応援したい。

そう思ったKさんは、杉並区のフェスティバルや、吉祥寺、下北沢まで調査を始めた。
Youtubeで音楽と接する時代に、音楽家の生き残る道はライブ活動。
パソコンやスマホではない「生の音」を聴きに来てもらうよう、
少しでも宣伝できればと思うし、それで街が楽しくなるならウィンウィンだと
仕事の合間に走り回っている。

Kさん「だけど、地域活動もお金がないから出演料は難しいんでしょ?」
私  「活動の意味を分かってくれて、社会貢献だと思ってくれればいいんですけど」

そんなことを言いながら、自分に少し腹が立った。
社会貢献といいながらタダ働きさせるなんて、虫のいい話である。
人の善意を利用してボランティアをタダ働きさせようとするどっかの役所みたいだ。

私は長い間、国際協力の現場で働いて来た。
国際貢献だと思っている。
でも、報酬はもらっていた。
給料は決して高くないが、
やっぱりタダでは続けられない。
持続可能であるためには、一定の報酬が必要だ。

一方、私がイベントにかける労力は全て無報酬である。
楽しいからやっている。
食べていくための仕事はしているし、
余暇活動としては面白い。
色んなネタが転がってるし、
小説家っていう人種は、転んでも肥やしになる。

でも、ミュージシャンは趣味でやっているわけではない。
楽しいには違いないが、生きるためにやっている。

困ったな……。
どうやって彼らに報いたらいいのだろう。


それでもKさんは数人のミュージシャンに連絡を取ってくれた。
結局最後は人脈がものをいう。
日頃からミュージシャンに接しているKさんだからこそ、
利益がなくても力を貸してくれるのだ。

どんな人たちなのか。

私は会って話をすることにした。

*写真はセシオン杉並

セシオン杉並3.jpg
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