SSブログ

音楽家を集めよう [杉並区]

さて、どんな音楽家を集めればいいのか。

私は杉並区周辺のミュージシャンに詳しい「一般社団法人すぎ△み文〇協会」の方に問い合わせた。

Kさんは仕事帰りにファミレスにやって来た。
なかなか存在感のある男性で、たぶん私と同年代かな。
曰く、「数年前から高円寺などの路上で歌っている若者に話しかけるようになり、
それからライブハウスにも足しげく通ううようになった」
らしい。

地道に音楽活動をしている若者たちを、もっと大勢の人に知ってもらいたい。
音楽のある町を継続するためにミュージシャンを応援したい。

そう思ったKさんは、杉並区のフェスティバルや、吉祥寺、下北沢まで調査を始めた。
Youtubeで音楽と接する時代に、音楽家の生き残る道はライブ活動。
パソコンやスマホではない「生の音」を聴きに来てもらうよう、
少しでも宣伝できればと思うし、それで街が楽しくなるならウィンウィンだと
仕事の合間に走り回っている。

Kさん「だけど、地域活動もお金がないから出演料は難しいんでしょ?」
私  「活動の意味を分かってくれて、社会貢献だと思ってくれればいいんですけど」

そんなことを言いながら、自分に少し腹が立った。
社会貢献といいながらタダ働きさせるなんて、虫のいい話である。
人の善意を利用してボランティアをタダ働きさせようとするどっかの役所みたいだ。

私は長い間、国際協力の現場で働いて来た。
国際貢献だと思っている。
でも、報酬はもらっていた。
給料は決して高くないが、
やっぱりタダでは続けられない。
持続可能であるためには、一定の報酬が必要だ。

一方、私がイベントにかける労力は全て無報酬である。
楽しいからやっている。
食べていくための仕事はしているし、
余暇活動としては面白い。
色んなネタが転がってるし、
小説家っていう人種は、転んでも肥やしになる。

でも、ミュージシャンは趣味でやっているわけではない。
楽しいには違いないが、生きるためにやっている。

困ったな……。
どうやって彼らに報いたらいいのだろう。


それでもKさんは数人のミュージシャンに連絡を取ってくれた。
結局最後は人脈がものをいう。
日頃からミュージシャンに接しているKさんだからこそ、
利益がなくても力を貸してくれるのだ。

どんな人たちなのか。

私は会って話をすることにした。

*写真はセシオン杉並

セシオン杉並3.jpg
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。